通信Vol.171(2018年8月)

大雨の後は連日の酷暑で体力を消耗されている人も多いのではないでしょうか?今年は記録的な猛暑で「今までエアコンなしで我慢していたけれど、今年初めて家にエアコンを設置したという声もあちこちから聞こえてきました。まだまだ暑い日が続きそうですね。

 今回は、「劣等感と向き合う」と題してお話ししたいと思います。
 あなたは劣等感をお持ちですか?私は色んな劣等感を持っています。集中力がない、大学中退、英語が苦手、数字が苦手、身長がもう少し・・、挙げたらきりがありませんが誰でも劣等感を幾つか持っているものです。劣等感の反対側に「プライド」があると思っている人もありますが、実は「プライド」とは劣等感の別名です。人より劣っていると認めたくないから、何とかごまかして劣っていないように見せているのが俗にいう「プライド」です。

では何故、今回の通信のタイトルを「劣等感と向き合う」としたのかと言いますと、自分の劣等感を認めて向き合うことが、プライドの鎧を脱ぎ捨てて、肩の力の抜けた生きやすさに繋がるからです。

 劣等感を認めようと思っても、なかなか認められないのは、自分の劣等感を愛していないからです。人の劣等感は短所そのものではありません。短所は見る角度を変えれば長所にもなります。長所としてとらえていないから、短所=劣等感に繋がってしまうのです。例えば「落ち着きが無い」という短所は、つねに色んなことに気が回るという長所だったりします。「ルーティンワークが苦手」という短所は「新しい企画を立ち上げる力がある」という長所だったりします。「内向的」という短所は、「他人に騙されたり、他人とのトラブルを未然に防ぐ能力が高い」とも言えます。短所には必ずと言っていいほど長所がセットになっています。短所=劣等感=長所として見ることが出来ると、自分のことを欠点も含めて好きになれます。

 自分の劣等感を好きになれれば、劣等感にとらわれることなく自由に生きられます。他人の言葉で、自分が馬鹿にされているような気がして腹を立てるのは、自分の中の劣等感にトゲが刺さるからです。劣等感も含めて自分を本当に愛することが出来たら、他人から馬鹿にされるような言葉を浴びせられてもスルーすることが出来ます。劣等感にトゲを刺すのは他人でなく、他人の言葉を聞いた自分自身だからです。愛せない劣等感を持ち続けると、自分で自分を痛め続けるのです。自分で自分を痛め続けることほど悲しいことはありません。自分の最後の味方は自分自身ですから、誰かに傷つけられても馬鹿にされても自分だけは味方でいて欲しいと思います。自分のことが好きになれたら、周囲の人もあなたのことをきっと好きになるはずです。 
 貴方の最大の味方は、あなた自身ですから長所をどんどん見つけて褒め倒しましょう。明石家さんまさんは「自分のことが大好き」と公言しています。さんまさんを見ていると「私もあなたのことが大好きです。」って言いたくなりますよね。