通信Vol.174(2018年11月)

紅葉もクライマックスを迎え、いよいよ冬支度をしなければと、そわそわしている今日この頃です。先日は、飛騨市からプロ野球選手が誕生した話題で持ちきりでしたね。

今回はハインリッヒの法則についてお話ししたいと思います。ハインリッヒの法則は聞いたことが無い人でも、ヒヤリハットの法則は聞いたことが有るかもしれませんね。重大な事故の裏には300回のヒヤリ・ハット、29回の中度の事故、災害が隠れているというものです。元々ハインリッヒの法則といわれるものですが、こういった経験則は色んなものに活用できます。

例えば、習い事などで目標を目指すときに、小さな目標を300回クリアして、中ぐらいの目標を29回クリアできれば大きな目標を達成出来るとか、勝負事なら小さな勝利を300回、中ぐらいの勝利を29回達成すれば、大きな勝利をつかみ取ることが出来るといった具合です。意中の相手をつかまえるには、300回の誉め言葉と、29回のアプローチで落とせるかもしれません。

悪い事例でいえば、車の運転で300回の小さなヒヤリ・ハット、29回の事故未遂の向こうには大事故があるということですから、常日頃から運転のヒヤリ・ハットをなくさなくてはいけません。人間関係でいえば300回の小さな衝突、29回の中ぐらいの衝突の先には関係の破綻が待っていますから、関係を続けたい相手とは極力衝突しないようにしなければなりませんし、逆に関係を終わらせたいと思っている相手とはチョコチョコ衝突すればいいということになります。

これらから分かる事は、良いことも悪いことも何でも数打てばそれなりの結果が出るということです。スポーツでもビジネスの世界でもよく言われるのが、成功者とそうじゃない人の違いは、結果を出すまでやり続けるかどうかといわれます。野球選手でも天才といわれている人達は、人知れず血のにじむような練習をしています。大企業家と言われる人たちも、表面に出ていない失敗を沢山していると言われます。発明家で有名なエジソン
「私は失敗したことがない、ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。」
と言っています。YouTuberのヒカルさんは、「ふつうの人はYouTubeで成功するぞと意気込んでやる人は殆どいないから、毎日アップする!他の人より抜きん出てやる!という気持ちでやっていれば、他の人より抜きん出て、そこそこ稼げるようになる」と言っています。逆に悪いことの場合は「これくらい良いだろう」という軽い気持ちで常日頃からやっていると、コップに一滴一滴溜まる水がやがて満ちて、コップから溢れ出すように、最後には取り返しのつかない事が起こって、後悔することになります。

良いことも悪いことも「継続は力なり」ですね。継続は、運命を変える力を持っているということです。出来るなら良いことを継続したいものですね。