通信Vol.215(2022年4月)

雪解けとともに、花粉症による目のかゆみと鼻のムズムズに悩まされる今日この頃です。今年は冬に大量の雪の始末に追われましたが、家や会社の周囲はきれいに融けてしまっています。自然の力って偉大ですね。

 

今回は「幸せになる」にはトレーニングが必要という話をしたいと思います。私たちは大人になるまでに様々なトレーニングを積んできています。どんな偉い人でも、お漏らしを何百回何千回としてきています。オギャーと生まれてすぐに、「お母さんちょっとトイレ行ってきます」とトイレに行く赤ちゃんを見たことがありません。何度も何度もお漏らしをして、ようやくトイレに行ってオシッコやウンチをするようになります。それでも何度かおもらしやおねしょの失敗を経験して大人になっていくのです。

ところが、大人になると幼児期のそういったトレーニングにかけた時間とか失敗した経験はすっかり忘れてしまって、何でもすぐに成功体験ができると勘違いすることが良くあります。

1ヶ月や2ヶ月新たなことに取り掛かっても上手くいかないと投げ出したり、プラス思考になろうと本を読んだり講演会を聞いただけで何のトレーニングもしないで自分の性格は変えられないと嘆いてみたり、2週間ほどでダイエットや筋トレをあきらめている人のいかに多いことでしょう。

特にプラス思考になろうとか、成功脳に変えようとするならば、毎日少しでも本を読んだり誰かの話を聞いたり、自分自身を振り返ったりする時間を作らないと、そうそう簡単に性格や脳の使い方はかわりません。自分の思考や習慣を1ミリも変えないで、今までと違った生活や環境を手に入れようとする事ほど滑稽なことはありません。もしそんなことが可能ならば幸福論の書籍を読んだ人は幸福な人生を歩みますし、成功者の後援会を聞いた人は皆成功します。

幸福になるのにもトレーニングは必要です。ただボケーっと暮らしていて自分の夢が叶ったとか、なりたい自分になれたという人に出会ったことがありません。毎日、家庭や仕事の愚痴をぶちまけたり、アルコールの力でいい気分になったり、ストレス解消の趣味に明け暮れて人生が良くなるという妄想はそろそろ手放した方が良いかもしれませんね。

世の中の成功者と言われる人は「自分は運が良かった」ということを必ず口にしますが、ただボーッと幸運がやってくるのを指をくわえて待っていたわけではありません。毎日何かしらのトレーニングを重ねてチャンスが来るのをじっと待っていたので、チャンスを手にすることが出来たのです。トレーニングせずに最後のチャンスだけ狙うのは、イチゴ大福を5個食べてお腹一杯という人の話を聞いて、5個目のイチゴ大福だけを食べて(食べたのは1個だけ)お腹一杯になろうと勘違いしているおめでたい人です。

では、幸福になるにはどういうトレーニングをしたらよいのかということですが、これについては誰かに教えてもらうとか、誰かに指示してもらうというのはチョット違う気がします。何故なら幸福をつかむには「自己決定」という黄金ツールを使い続ける必要があるからです。「自己決定」無しに、幸福も成功も達成感も掴むことは出来ません。どういう手法を使って幸せになるかというのも自己決定する必要があります。手法のヒントは過去のスタッフ通信にも紹介していますので参考にしてみて下さい。

誤解して欲しくないのですが、私が幸福とか成功と言っているのは、年収〇〇〇万円とか、社会的地位といったことだけを言っているのではありません。人として生まれてきたことを喜び、毎日が充実したり、良き仲間に囲まれたり、愚痴でなく感謝の気持ちに満たされたり、自分の欲しい物もそこそこ手に入ったりというのも幸福や成功だと思います。

どうですか、今日から幸せになるトレーニングを始めてみませんか。