通信Vol.43(2007年12月)

 今年も残すところあと少しとなりました。12月は雪囲いや年賀状書き、大掃除に忘年会、年越しの準備と何かと忙しいですね。
貴方にとって今年はどんな年でしたか?世の中はガソリン、灯油の高騰やねじれ国会、防衛省汚職、食品偽装と話題の多い年でしたね。私個人的には、とうとう40歳の大台にのってしまいました。本人は全く自覚はなく、いつまでも若いつもりなのですが、ラジオやテレビから昔聞いた歌謡曲が流れると、一緒に歌いながら郷愁にひたる自分を客観的に見つめるもう一人の自分が「歳取ったなー」とつぶやくのです。

 今回は、最近感じたことについてお話したいと思います。題して「あなたは長子型?末子型?」
 我が家では家族で一緒に食事を取ることが多くて月に5回程しかないですし、平日はもとより週末も、仕事や研修で家に居る事が殆どないので妻や子供との会話は極端に少ない方です。先日たまたま土日に家に居る事があって二人の子供を観察していたら面白いことに気付きました。

 長女と次女の性格が違うことは前から気付いていたのですが、人との関わり方が長女は長子的、次女は末子的なんです。「あたりまえじゃないか」と言われるかもしれませんが長子(長男や長女)は生まれてから弟や妹が出来るまで二人の親を(時には祖父母まで)独り占めして育つわけです。何か気に入らないことがあれば、機嫌悪く振る舞えば周りの大人が機嫌をとろうとしてくれる。つまり誰かに交渉して自分の欲求を満たそうという考えが生まれにくいと考えられます。
対して末子は生まれた時から、両親もおもちゃもお姉ちゃんやお兄ちゃんと分け合って生きなければなりません。当然自分のワガママだけで欲求を満たそうとすれば、体の大きい姉兄に力で負けてしまうので交渉して勝ち取る術を幼いうちから身につけるのでしょう。
我が家では、長女は小遣いを貯めて欲しいおもちゃや漫画を買い、次女は自分では買わずに姉に取り入るか、姉のいない間に(無断で?)借りているようです。
自分以外の人とトラブルが起きたときや、誰かに対して自分の欲求を主張する場合、長子型の人は自分の感情をぶつけて、それでダメならダメ、アキラメル場合が多いように思います。それに対して末子型の人は相手の機嫌を損ねないように、粘り強くどうしたら自分の欲求がかなえられるかという努力を惜しまないようです。恋人同士でも、別れ際がアッサリな長子型と粘り腰の末子型?なんて事が言えるかもしれませんね。

もちろんそれで性格がすべて決まってしまうわけではないので、長子でも粘り強く交渉するタイプの人もいれば末子でもすぐにキレてしまう人もいると思います。末子は甘やかされて育つからワガママだ、なんていう人もいますが果たしてそうでしょうか。
性格は持って生まれたものや育った環境、後天的な気付き等でかわってくるものですから参考程度にとどめていただきたいのですが、自分の性格を知ることによって長所をどのようにも伸ばすことが出来ます。

私は、3人兄弟の真ん中でしたが姉とは趣味や嗜好が違っていたのであまり争うことはなかったように記憶していますし、弟とは5歳年が離れているので殆ど私の言いなりでした。自己分析をすると私は長子的な性格が強いように思います。交渉してまで自分の欲求を通さなくてもいいと考えてしまうのです。だから次女の行動を見ていて「これだよこれ、俺に足りないものは」と妙に感心してしまったのです。
来年は上手な交渉のし方を身に着けるために、色んな人から学ぼうと思っています。
来年も貴方にとって素晴らしい一年でありますように。