通信Vol.227(2023年4月)
今年は桜の開花が全国的に早いようで、高山祭の頃には散ってしまいそうな勢いですね。桜が咲く時期に寒の戻りがあって桜の花も長持ちするので今は寒くても我慢したいと思います。
今回はビジネスマナーについてお話をしたいと思います。マナー研修と言えば、皆さんも若かりし頃1度や2度受けたことがあるかもしれません。しかし社会人を20年、30年とやってくるとビジネスマナーについて、改めて学ぶ機会や誰かが注意してくれると言う場面が極端に少なくなってきます。基本的なマナーが身に付いている人はそれでも良いのですが、間違ったマナーを身に付けたままそれを使っていると「あの人はあの歳でマナーも出来ていない。」ということになりかねません。メールや電話、対峙会話等色んな場面がありますが今回は会話やメール、ラインで使う言葉について考えてみたいと思います。
初対面の人や、お客さん、職場の上司に対して誤った敬語と、正しい敬語の違いについて確認してみましょう。
(誤)「○○さんが申された」「○○さんが言われた」「申す」は謙譲語 (正)「○○さんがおっしゃった」
(誤)「見られましたか」「ご覧になられましたか」「ご覧になられましたか」は二重敬語 (正)「ご覧になりましたか」「ご覧いただけましたか」
(正)「承知しました」「かしこまりました」
(誤)「○○してください」「頼みます」丁寧な命令ではなく→依頼文に (正)「○○していただけますか」「お願いできますか」
(誤)「お食べになられましたか」 食べる→召し上がる (正)「召し上がりましたか」二重敬語になるので「召し上がられましたか 」とは言 わない。
(誤)「そちらに行きます」自分の行動を相手に伝える時は謙譲語を使う (正)「そちらに伺います」
(誤)社外の人に「うちの○○部長が申しておりました」 (正)「部長の○○が申しておりました」 ○○課長、○○部長と名前の後に役職を付けて呼ぶのは敬称(社外の人に身内の 敬称は使わない。 |
いかがですか、正しい敬語が使えていますか?
正しい敬語を使うのは基本ではありますが、根本的には相手に対して敬意を持って接しているかが大切になります。どんな丁寧な言葉を使っていても相手を見下していれば、それは相手に伝わります。
逆に相手に敬意を持って接していれば、多少言葉が間違っていても失礼な人とは思われないでしょう。人の心は行動や言葉の端々に現れますので、心の持ち方にも気を付けましょう。