通信Vol.74(2010年7月)

梅雨らしい暑くてジメジメした気候が続いていますが、皆さんは暑さ対策を何かしていますか?僕の場合、昼間はスーツで汗を沢山かき、家に帰ってから風呂でダクダク汗をかいて、扇風機に思いっきり扇いでもらって暑さを吹き飛ばしています。

 いつもこの通信で説教じみたことを書いているので、小難しい人間だと思われているかもしれませんが、いたってアバウトな人間ですのでご安心を(^^ゞ

 「与えたものしか得られない」「情けは他人の為ならず(自分に返ってくるものだ)」とか「蒔いた種に応じて結果が現れる」というような話をこの通信でもしたことがあると思いますが、最近友人Aさんからこんな苦情(?)が寄せられました。

 「自分は人から優しくされたい、褒められたいと思って、事ある毎に他人の長所を見つけて褒めたり、人に親切にしてきたけど、相手からは褒められないし、親切にもされない。これって一方通行ですよね、優しさも親切もすべて疲れました。」とすべてに疲れきった様子でした。

 皆さんはこんな経験ないですか?僕はAさんのような経験がよくあります。自分なりにこだわりがあって挨拶は目を見て言おうとか、他人の失敗は咎めないようにとか、困っている人がいたら助けてあげようとか、車に乗ったら他人に道をゆずろうとか、とにかく自分がされたら嬉しいと思えることは他人にするように心がけています。逆に自分がされたら嫌なことは他人にも極力しないように心がけます。でも自分が同じように他人から気持ちの良い言葉をかけられたり、親切にされるかと言うと残念ながら期待したとおりには返ってきません。むしろ返って来ないことのほうが多いです(T_T)

 僕も最初はAさんのように腹を立てることがしばしばありました。でもふと我にかえった時にすごく損をしていることに気付いたんです。
 自分が幸せになりたいと思って他人に親切にしたり良いことをしようと思ってやっているのに、それが自分に返ってこないからといって、かえって腹を立てて不幸な結果を招いてしまっている。これじゃあ何もしないほうが良いんじゃないかってね。
本当はそんな気持ちが出てきても、やらないよりやったほうが数倍幸せになれるのですが、その時は気持ちがスッキリしません。でもこう考えるようにしたんです。
 自分が優しくした相手から返ってこなくてもいいじゃないか、その分が貯金されていつか他の誰かが自分に優しくしてくれるんだって。

 先日スーパーでこんな出来事がありました。昼の弁当を買いにスーパーのレジに並んでいた時のこと。前に並んでいた女性が、僕が弁当1個を手に持って並んでいるのをチラッと見て「お先にどうぞ」って譲ってくれたんです。とても嬉しくなって「ありがとうございます!」って先に通してもらいました。その女性もレジを早く済ませたかっただろうに、僕を喜ばせる選択肢を取ってくれたんですね。
 でもこれ、実は僕が今までに何回かやっていたことなんですね。沢山買い物する時、明らかに少数買いのお客さんが後ろに並ぶとすぐに「お先にどうぞ」って譲るんですが、自分が譲ってもらった経験はあまりありません(笑) でもこうして違う誰かが僕に親切にしてくれて嬉しくなるから、また「誰かに親切にしよう」って思える。プラス発想の連鎖なんですね。

 あなたは他人を気持ち良くさせるのと、不快にさせるの、どちらが好きですか?


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