通信Vol.87(2011年8月)

 先日の女子サッカーワールドカップでの優勝で勇気づけられた人も多かったと思います。暗い話題の多かった最近の中で、手放しで喜べる話題でした。
 「なでしこJAPAN」は私たちにあきらめないことの大切さを教えてくれました。皆さんは何に執念を燃やしますか?

 今回は「キラ輝く働き方」についてお話ししてみたいと思います。
 容姿に関係なく「キラ輝いている人」という人はいます。ノビノビ、ニコニコ、タンタンと仕事をこなす人のことです。そんな人は、必ずと言っていいほど恵まれた人生を歩んでいます、会社からは頼りにされて、家族からも大切にされている。

 ではどんな生き方をしたら、周りから大切にされるようになるのかというと答えは簡単です。周りを大切にして生きたらいいんです。自分より家族、家族より友人・知人・会社、友人・知人会社より他人というように自分から遠い人や物を大切に出来る人は、必ず周りから大切にされる人です。

 結婚する前に相手を見極める簡単な方法があります。相手も好きな人(自分)に優しいのは当たり前ですが、家族やアカの他人に接する態度でその人の本質が見抜けます。いつもは丁寧な物言いの人が、親からかかってきた電話に出て面倒臭そうに「あーあー、わかったよイチイチうるせーな」と喋っているのを聞いて人間の本質を垣間見ることがよくあります。レストランやショップで店員にこっぴどくクレームをつける人も要注意です。やがては身近なあなたに向けてこっぴどいクレームをつけるに違いありません。

 少し脱線しましたが、恋人や家族、友人・知人や仕事は択一的にどれかを大切にしたならどれかが犠牲になるというようなものではありません。能力のある人は全部大切に出来ています。誰にも平等に1日は24時間ありますが物理的に制約があります。大切にするということと時間を割くということは少し意味合いが異なります。もちろん乳幼児を育てる場合のように、一緒に居る時間の長さが大切な場合もありますが、早朝出勤、深夜帰宅、休日出勤の企業戦士は極々短い時間で家族を愛する能力が必要となります。家族と殆ど一緒に居ない父親が家族から尊敬されているケースは多々あります。1日6時間のパートタイマーなのに正社員より信頼されている人もいます。係わる時間の長い短いにとらわれて、気持ちを掛けることを怠ったら、恋愛も仕事も子育ても失敗に終わってしまいます。

 家族を大切にする人は家族から大切にされ、友人・知人を大切にする人は友人・知人から大切にされ、会社を大切にする人は会社から大切にされます。それでも中には大切にしてきたのに裏切られたなんてケースもあるでしょう。いや実社会では裏切られることの方が多いかもしれません。そんな時はこう考えてはどうでしょう。社会という大きなブラックボックスに愛情を注ぎ続ければ、いつかはブラックボックスの中で愛情が増殖して何倍にもなって自分に帰ってくるんだと。
会社に注いだ愛情が家族から帰ってくることもあるかもしれません、友人・知人を大切にしたら恋人から帰ってくるかもしれません。いやどれだけ会社に尽くしても、知人・友人・他人を大切にしても中々報われないこともあるでしょう、でも心で思ったこと、言ったこと、やった行為はエネルギーとなってブラックボックスに閉じ込められていますから、いつかかならず自分に帰ってきますよ。「報われない」と腐らないで、目の前の人、物を大切にすることに全神経を集中してください、そんなあなたは「キラ輝いている」はずですから。