通信Vol.97(2012年6月)

飛騨も先日から梅雨入りしたようで、畑の植物の水やりの心配がない半面、草も物凄い勢いで生えてきますから日々雑草との戦いを繰り広げています。

今回は「チャレンジすることの大切さ」についてお話ししたいと思います。
皆さんは何かにチャレンジしていますか?新しい取り組み?資格?習い事?恋愛?どんな小さなことでも、昨日の自分から一歩踏み出す行動は「チャレンジ」です。

他人や子供には「チャレンジが大切」と勧めているのに、気が付いたら自分は日々の仕事に追われて、しっかり守りの体制に入っている自分に気付いたりします。では何故チャレンジすることが大切なのでしょうか?
チャレンジするためには、現状を打破し、突き抜ける必要があります。いわゆる“ブレイクスルー”です。では“ブレイクスルー”には何が必要でしょうか?それはどんな状態の自分でも受け入れられる自信と強さが必要です。現状を打破するということはとても勇気のいることです、人は現状を維持することが一番安心だからです。チャレンジしないことが一番安心なのです。毎日同じ時間に起きて、同じ道を通って通勤し、会社では同じ顔ぶれと同じような仕事をこなし、家に帰れば同じテレビ番組をみて、同じ時間に眠る。これほど安心できることはありません。多くの人が安心、安定を望みますからそれはそれでアリでしょう。でも世の中には、その安心・安定を少し捨てて、何かにチャレンジする人も総人口の20%位はいます。

安心できる状態を崩して、新たに一歩踏み出す人はとても輝いています。でもその一歩がいつも楽しくて成功するとは限りません。挫折や失敗もあるでしょう。心の中は不安と希望が交々といったところでしょうか。傍から見ている姿と、本人の心情はギャップがあるものです。でもその不安定さが、人間臭さを作っていると言っても過言ではありません。
1歳過ぎの赤ちゃんがよちよち歩き出す姿は、いつ見ても癒され顔がほころぶものです。賢いお母さんなら、その子供の姿をじっと見守って、転んでも自分で起き上がるまで待っていると思います。赤ちゃんは最初、転んで大泣きして、お母さんが抱き起してくれるのを待っていますが、そのうち自分で起き上がることを覚えて、転んでも起き上がって歩きだすようになります。
大人も同じように何かにチャレンジして転んだときは、相当へこみますが、何回も転んでいるうちに起き上がるコツを覚えます。何かに失敗するたびに起き上がって歩き出すクセ付けが出来ている人は、転ぶことに恐れないし、転んでも長くは落ち込まないものです。雑草のように逞しくなって、より人間臭さを身につけていくのでしょう。

ここまで読んでいただけたら、チャレンジすることの大切さがわかっていただけたと思います。体は大きくなっても、心がハイハイ状態の赤ちゃんでは何をもって大人と言うか解りません。
自分が何かにチャレンジしている時は、ほぼ100%他人の行動が気になりません。それどころか、周りの人が何かにチャレンジしているように見えるので、自分もより一層目の前のチャレンジに没頭します。自分が一生懸命の時は、他人も一生懸命だと思えるからです。他人の行動が気になって仕方がないとか、周りの人は自分より手を抜いているんじゃないかと思ったら、自分が手を抜いている証拠です。
チャレンジするということは、他人の行動を変えるということではありません、自分自身が生まれ変わるということです。あなたも何かにチャレンジしますか?