通信Vol.117(2014年2月)

今年もはや1ヶ月が終わり、残すところあと11ヶ月ですね。光陰矢の如しと言われますが、時の経つの早いものです。今年は雪が少ないと思って油断していたら、先日は東京でも飛騨並みに数十センチの積雪があったとか。近年の異常気象には驚かされますね。

 今回は、少し古いネタなのですが、ソチオリンピックにも出場している浅田真央さんにまつわるエピソードを紹介したいと思います。
これは数年前に彼女に付いた中国人通訳のコメントです。
「前略〜ファンやマスコミと別れた後も、彼女は変わらず純真な笑顔を浮かべ、今回で2度目の訪中だけどまだゆっくり観光する時間がない、でも北京ダッグが好きだと言いました。ホテルへ送る時、エレベーターの中でも彼女はずっとはにかんだ笑顔を浮かべていました。空港ではファン一人一人の要求に応えていました。この数日間、どんな要求にも応じ、不平を言うことは一度もありませんでした。
 練習リンクに着いた時、他のスケーターやスタッフは必ずしも時間に正確ではありませんでしたが、真央はいつも時間を守っていました。
この数日、色んな原因によりスケジュールが変わったり遅れたりしましたが、真央は一言も不平不満を言わず、じっと待っていました。
〜中略〜
彼女のマネージャーが真央のスカートをはさみで切ったあと、糸くずがちょっと床に残っていたのですが、真央は自ら掃除をしようとしました。
私は「あなたは忙しいのだから、こういうことは私がします」と言いましたが、結局一緒に掃除をしました。彼女たちはこの数日、誰に対しても礼儀正しく辛抱強かったです。
 どこかの大物スター達のように、虚偽の笑顔を浮かべ、自分にとって有益な人には愛想良く、有益でない人には無愛想であちこちに恨みを抱くような人達とは違って、浅田さんも姉の舞さんもマネージャーも、全ての人に対して親切でした。しかも私にプレゼントまでくれました。
 〜中略〜
マネージャー曰く、真央は5歳の頃からこのような生活をしているので、もう慣れている、小さい頃からとても努力している、と言いました。私は、だからこうして立派になられたのですね、と言いました。
 この数日間の活動を通じ、純真で可愛く、まっすぐで美しい、努力家で偉ぶったところのないスーパースターがいることを知りました。
〜後略」

これを読んで、私は一遍で浅田真央ちゃんのファンになりました。
自分自身を振り返って反省すると、いかに気付かぬうちに他人の悪口や不満をこぼして周囲の人を不快にさせてきたことでしょう。自分では正当性を主張しているように思っていても、聞いてる他人はそうは思っていないこともしばしばです。
自分では損をしているつもりはなくても、自分が気付いていないところで、どれだけ損をして来たかは知る由もありません。
真央ちゃんのように、陰で褒められるような人になりたいと思ったエピソードでした。