通信Vol.128(2015年1月)

早いもので平成27年も24分の1が過ぎてしまいました。昨年末は大雪で停電や通行止め等難儀された方も多かったのではないでしょうか?我が家も20時間ほど停電して、日頃の生活がいかに電気で快適に暮らせているかを痛感しました。

 正月といえば毎年恒例の大学生の箱根駅伝があります。私も1日目の午前少ししか見えなかったのですが、結果を聞いてびっくりしました。史上最速タイム(10時間49分27秒)でダークホースの青山学院大学が総合優勝したからです。コース変更で今までのコースより20m長くなっているわけですから、史上最速のチームだったのです。
 箱根駅伝は東京大手町から箱根芦ノ湖までの往復217.1kmを合わせて10名の選手が走るわけですが、5区間で1位、2区間区間新記録を出しています。一番驚いたのが走っている選手がみんな楽しそうに走っていたことです。復路の7区を走って、区間賞だった小椋選手などはこう言っていました。「ずっと楽しくて、顔、笑っちゃって」、8区の区間賞だった高橋選手も「最高という言葉以外見つからない。まだ実感が沸かないけど、日本中で僕が一番幸せなんじゃないかというくらい」と言っています。圧倒的な強さを見せたのが5区山登りの神野選手です。10年は破られることがないと言われていた2012年東洋大学の柏原選手の記録も塗り替えてしまいました。走り終わった後も笑顔さえ見せる余裕がありました。
 そんな青学の原監督は今回の駅伝に「ワクワク大作戦」というテーマで挑みました。陸上の長距離と言えば辛い苦しいというイメージを持っていましたが、「ワクワク?なんじゃそりゃ!」と思った人も多かったと思います。今までの常識を覆した青学大のテーマから学ぶことは多いと思います。
 仕事を選ぶときに「楽で給料の多い仕事がいい」と思っている人も中にはあると思います。僕だって楽で稼げる仕事があったらなーなんて思っていた時期もありました。でも断言します、そんな仕事はどこにもありません。でも楽しくて稼げる仕事はあります。青学大のランナーだって楽な練習をして駅伝優勝したわけではないでしょう。あそこまで早い走りをするためには人一倍練習したのでしょう。でもそんな苦しい練習の先に、箱根の晴れ舞台をワクワクしながら思い描いていたに違いありません。
 ワクワクとは「楽」でなくて苦労して得られる「楽しみ」ということでしょう。苦しくても嫌なことがあってもその先に楽しみが見つけられれば、大概の事は乗り越えられます。楽に登れる100mの山よりも、何時間もかけて登る富士山の方が山頂に達した喜びが大きいように、苦労が大きければ大きいほど後の楽しみも大きいのです。
 今年のMy流行語大賞は「ワクワク大作戦」に決まりました(まだ1月ですが(^_^;))
今年一年あなたはどんなことにワクワクしていきますか?