通信Vol.164(2018年1月)

今年は予想よりも年末年始の積雪が少なく、正月はゆっくり出来た人も多かったのではないでしょうか。早いもので今年も半月過ぎてしまいましたね。
今回は幸せになる準備についてお話したいと思います。
大学に入る、資格を取る、希望の会社に就職する、ダイエットをする、どれをとっても数ヶ月から数年間の勉強なり訓練が必要です。同じように私たちは幸せになりたいと思っても、それに向けての努力をしないと幸せにはなれません。もちろん生まれもって幸せ体質の人はいますが、大抵の人は今の自分が置かれている環境に満足していないのではないでしょうか。
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」といわれますが、人の心をもっと分析すると思考の癖によって心の中に思い描くことが決まってきます。ですから思考の癖によって運命が変わるということです。自分の思考の癖を知ってどう直したいかを考えれば、その方向に心は変わります。
自分が幸せ思考か不幸思考かをまず知る必要があります。自分が幸せであると感じている人とそうでない人の決定的な思考の違いがあります。それは「幸せな人は自分が幸せである証拠を集め、不幸な人は自分が不幸である証拠集めをする癖がある」ということです。
幸せな証拠とは、自分が愛されている証拠、自分が優秀な証拠、自分が恵まれている証拠、自分がついている証拠、誰かが自分を好いている証拠を集めて幸せな気分に包まれています。逆に不幸の人は、自分が愛されていない証拠、自分が劣等な証拠、自分が恵まれていない証拠、自分がついていない証拠、誰かが自分を嫌っている証拠を集めてイライラ・モヤモヤしています。
どっちの証拠集めをするかは、自分の思考の癖によって決まってきます。同じ環境にいたり、同じような出来事に出会っても「自分は幸せだ」と思う人もいれば「自分は不幸だ」と思う人がいます。たとえば病気になった、失業した、車で事故をしたといって不幸だと思う人もいれば、同じ境遇にあっても高度な医療技術の整った日本で病気の治療を受けられることに感謝したり、失業保険や生活保護社会保障の整った日本に生まれたことを喜んだり、事故をしても命があること軽症だったことに感謝する人もいます。
思考の癖と言うのは、不幸な証拠を集めなさいと言われて不幸な証拠を集めたり、だれかに諭されて幸せな証拠を集めるということではなく、無意識にどこに着眼して証拠を集めるかということです。不幸な証拠集めをする思考の癖のある人が、いきなり自然に幸せの証拠集めをすることは難しいかもしれませんが、最初は「あ、また不幸の証拠集めをしてる」と自分の心の中を見てみて「幸せな証拠は無いかな」と自分の心に問いかけてみましょう。何度もやっているうちに自然と幸せな証拠探しが出来る思考の癖がついてくるはずです