通信Vol.194(2020年7月)

 ようやくコロナが落ち着いて来たと思ったら、豪雨による特別警報や避難指示で不安な日々を過ごされた方もあったと思います。被災された方に心よりお見舞い申し上げます。

 

 今回は「自己肯定感の高め方」と題してお話ししたいと思います。自己肯定感というのは、自分は大丈夫という意識のことです。何が大丈夫なのかということは問題ではありません、何があっても「大丈夫!」と自分を勇気づけする感覚です。

 

「私は〇〇が得意」とか「私は綺麗(かっこいい)」「私はイケてる」という自己評価は自己肯定感の第一歩です。他人からどう見られているかとか、他人からどう評価されているかが気になる人は多いのですが、他人からどう見られているかを気にすることは逆に自己肯定感を高める妨げになります。なぜ他者評価が自己肯定感を高める妨げになるの?と思う方もいるでしょう。たとえば誰かに「貴方ってすごく可愛いわね」と言われたらどうでしょう?とても気持ちがいいし、自分の肯定感も上がるような気がします。でも逆に「貴方みたいな不細工に生まれると可哀そうね」と言われたらどうでしょう、自己肯定感が下がるような気がしますか?他者からの評価を自己肯定感の材料にすると、他者の評価によってジェットコースターのように上がったり下がったりします。これでは自分自身の精神の安定にはつながりませんよね。ですから他者評価ではなくて「私は〇〇」という自分が決める自己の評価を上げる必要があります。

 自己肯定感を上げるための第一歩は自己評価を上げることです。自己評価を上げるにはトレーニングが必要です。「私は(俺は)〇〇が得意」「私は(俺は)〇〇が良い」ということをノートに箇条書きで書きだしてみましょう。誰かに自分の長所を聞いてもよいのですが、他者評価を気にする人は自己評価へと頭脳をシフトさせるためになるべく自分で考えて書き出しましょう。基準は自分本位でいいので、自分で自分を褒めたい点をとにかく沢山書き出しましょう。自分で決める評価ですからどんな基準でもいいんです。自分の良いところを見つけるコツはメモ用紙を持ち歩いて気持ちいいと思ったことをすぐに書き留めることです。自分が好きなこと、今までやってきた経験、何でもいいです。美味しいお店を見つけるセンサーがピカイチとか、自分の服装のセンスはバツグン、寝つきがいい、他人の電話番号をすぐに覚えられる、動物がすぐになついてくれる、資格を持っている、ゲームが上手、お酒に強い等々、他人から見たら「そんなこと?」と思えることでも書き出してみましょう。

ちなみに僕はトイレ掃除なら誰にも負けない自信があります。トイレ掃除のオリンピックも国体も無いので、自分が一番って言いやすいですよね。自分が掃除したトイレなら頬ずり出来るレベルです(笑)スポーツや勉強のように他人と比較して「自分は凄い」と言えることでもいいのですが、自己評価の材料としては、相対(他人と比べて)的評価でなく絶対(一人称で完結するもの)的評価の方が自己肯定感に繋がりやすいです。例えばどんな時でもニコニコしていられるとか、素直、掃除好き、料理好き、プラス発想等々です。  

 ・・・・・・・・・・(来月に続く)