通信Vol.102(2012年11月)

急な冷え込みで、今週は初雪が舞いそうな気候です。紅葉が遅れ気味だからと、悠長に構えていつもなら既に済ませているタイヤ交換も手付かずで、少しあわてています。

今回は「大切な人に見せるつもりで仕事をしよう」と題して、普段仕事に取り組む姿勢について書いてみたいと思います。

最近は中学校などでも職場体験などで、親の職場などに実習に行ったりするようです。当社は個人情報の扱いがメインなので、子供の職場体験は受け入れていないのですが、子供たちが自分の職場に居たら、大人たちは「恥ずかしい姿を子供に見せられない」と緊張感が高まるのではないでしょうか。
私の友人の会社では、毎年地元の中学生の職場体験を受け入れていますが、彼ら(中学生たち)が出社すると自分自身が「社会人のお手本を示さなければ…」と、背筋にピンと緊張感が走ると言います。
子供に限らず、夫や妻、親や子、恋人、友人…その他、自分が守りたい人達に自分が働いている姿を見られていると想像してみてください。貴方の働きぶり、立ち居振る舞い、言動等々は誇れるものでしょうか?また、貴方の行動は周囲の人達に夢を与えられるものでしょうか?

自分が子供の頃は、早く大人になりたいと夢を描いたものでした。大人になったら働いて自分の欲しいモノを自分の給料で買ったり、カッコイイ車に乗って自分の行きたい所へ自由に行きたいと願っていました。それは無意識のうちに、自分がこうなりたいと目標にする大人が、身近に居たからに他なりません。最近、子供たちに夢が無いと言って嘆く大人は多いですが、子供の眼に映っている大人たちは夢を持っているのでしょうか?
大人たちが人生を謳歌していれば、子供たちは大人になることに夢を持つはずです「自分も大人になって楽しく生きたい」「早く大人になりたい」と。
もし貴方が毎日不平や不満、他人の悪口ばかりで過ごしていたらどうでしょう。身近で見ている子供が大人になることに希望を見出さなくなるだけでなく、周囲の人達も貴方と一緒に居ることが嫌になるに違いありません。不平不満でなくて未来や夢を語る人の周りには人が多く集まります。それは皆、根本的に明るい未来を渇望しているからなのです。

周囲の人達に夢や希望を与える人、目標となりうる人が身近にいないと感じたことはありませんか?それは、貴方自身が夢や希望を持っていないからです。
こんな経験はありませんか?自分が気に入った車を買おうと思って、カタログを眺めたり車屋をあちこち見て回っていると、街中にその車種が急増したような気がする。あるいは、欲しいと思っているブーツを買おうかどうか迷ってあちこちの店を見ているうちに、自分が欲しいと思っているデザインのブーツを履いている人が急に増えたような気がする。など自分の意識が向いた途端に、同じ方向性の人の事が急に気になりだすことは誰でも経験があると思います。
自分が夢に向かって全力で走りだすと、同じように夢に向かって走っている人が急に自分の視界にどんどんと飛び込んできて、世の中は夢や希望だらけだと思えてきます。逆に失意や失望に明け暮れていると、世の中は悲観的な人だらけだと思えてきます。

貴方は、自分の大切な人達にどんな背中を見せて日々過ごしていますか?