通信Vol.147(2016年8月)

夏はやっぱり「カーッ」と暑くないと夏が来たような気がしませんね。そういう意味では今年は夏らしい夏といえます。今年は私の家から直線距離で300m程離れたところに開設されている移動動物園の猛獣(ライオン?)の遠吠えで毎日目が覚めています。なかなかできない体験なので、もう少しの間猛獣の遠吠えに付き合っていきます。

 今回はオリンピックの真っ只中なのでオリンピック選手からもらった色んな気付きについてお話ししてみたいと思います。
 皆さんはスポーツで県大会や全国大会に出た経験ありますか?私は高校時代、帰宅部(別名自転車部)だったのでママチャリの競争で負けたことは無いのですが、残念ながら高校に正規の自転車部が無かったので、才能を発揮できずに高校生活を終えてしまいました(笑)
 
 私からすればオリンピックに日本代表で出られるだけで素晴らしいと思うのですが、金メダルを取れなかったといって悔し涙を見せる選手を見ると、スポーツの世界は結果が目に見えるので厳しいと感じます。でも良く考えてみて下さい、誰かに「金メダルを取れなかったら殺す」と脅されているわけではないので、金メダルを取れなかったとしても致命的ではないといえます。

 勝負の世界は勝者がいれば敗者がいます。保育園や小学校の運動会でリレーで順位を付けないという変わった競技の話を聞いたことがありますが、何にでも勝者、敗者はあります。受験の世界でも応募倍率が1倍以上あれば必ず、合格者と不合格者が出来ます。でも人生においては勝ち組、負け組というのは他者から決められるものではなくて、自分で創り上げていくものだと思います。
 
 「人生の勝ち組ですか?負け組ですか?」と聞かれたら、あなたなら何と答えますか?胸を張って「勝ち組です」と答えられる人が何人いるでしょうか?
 勝ち組の基準を自分で勝手に「年収1000万円以上、持病無し、家族円満、持家」などと定義して、勝ち組負け組を決めてしまっていませんか?たとえば「毎日元気で機嫌が良い、周りの人に感謝している、病気はあるけど気にならない」を勝ち組の基準にしてみると、大分多くの人が勝ち組になるのではないでしょうか?

 美男美女を憎むのは、あなたが自分自身で「負けた」と感じているからです、金持ちを妬むのはあなたが「一生金とは縁が無い」と思っているからです、高学歴を素直に褒められないのは、あなたが「勉強に時間を費やすなんて馬鹿げている」と思っているからです。自分を負け組におとしめているのは何を隠そう自分自身です。
美男美女でなくても、お金が無くても、勉強が嫌いでも、あなたは今のままが素晴らしい存在だと思えたならば、その瞬間に「人生の勝ち組」の仲間入りです。自分が勝ち組に入ったと本気で思えたら、他の人もキラキラと輝いて見えてきます。あの人のこんなところが素晴らしい、ここは見習いたいと思えてきます。オリンピックの金メダリストでも、性格が悪かったり、犯罪を犯したりとすべてオール100点の人が居ないように、キラキラメダルの裏側は錆があったり、汚れがあって当然です。裏側は気にせず、表だけピカピカの金メダルを自分自身にかけてあげたらどうでしょう?